治療法や気を付けるべきことはー

恵俊彰:
自然治癒はないんですか?
石神院長:
難しいところなんですけれども、本当に壊死した場合は自然治癒は難しい。
ただ壊死と同じような疾患で、骨挫傷といって活動性の高い方で、内側が壊死のようになってしまった場合は、体重をかけないことや、再生医療で症状を改善したり治癒させることはできます。
恵俊彰:
早期発見時の手術は、どのような手術なんですか?
石神院長:
早期発見の場合は2つあります。
一つは足の形を少し内側から外側に体重がかかるように、すねの脛骨という骨を切って形を変える「骨切り術(こつきりじゅつ)」。
もう一つは体重のかからない部分から軟骨を移植する「軟骨移植術(モザイクプラスティ)」で、こちらが早期発見の場合の手術としては一般的ですね。
恵俊彰:
治療して回復するまでにはどのぐらいの時間がかかるんですか?
石神院長:
日常生活に復帰できるまでは3か月ほどです。
ただ激しい運動やパフォーマンスを必要とする場合は、リハビリなどを含めると最低でも半年ぐらいはかかるんじゃないかと思いますね。
恵俊彰:
原因がわからないということで答えにくい質問かもしれませんが、何に気をつければいいんでしょうか?
石神院長:
体重自体が問題になって壊死のような症状を起こしてしまう場合がありますので体重に気をつけるということと、あとはアルコールの多飲ですね。
毎日ウイスキーをボトルで半分飲むような方は、アルコール性の壊死が大腿骨や股関節に起きるので気をつけるようにと一般の外来では話しています。
元々そんなに多い疾患ではないので、そこまで過剰に心配をしなくていいんじゃないかと僕は思っています。
コメンテーター 杉浦太陽:
何か違和感を感じたら病院に行くのが一番ですね。
石神院長:
一般的な痛み止めでなかなか治らないものは、早めにMRIなど精密検査をして、問題ないことを確認された方がいいと思いますね。
(ひるおび 2025年7月16日放送より)
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<プロフィール>
石神 等氏
いしがみ整形外科クリニック院長
日本整形外科学会認定専門医