休止理由は『医師の体調不良』住民への説明は紙1枚のみ

 事の発端は今年9月、南丹市の西村良平市長の発言でした。

 (南丹市 西村良平市長 今年9月の南丹市議会)
 「中心的なドクターでございます中村先生、体調を崩されて入院の医療体制が整わない状況になってきてしまっていますので、当面入院病床は休床せざるを得ない」

 入院病床休止の理由とされたのは、これまで診察で中心的な役割を担ってきた中村真人医師の体調不良です。これにより当面入院の医療体制が整わないことから、やむなく休止を決定したといいます。しかし、住民への説明はあまりにあっけないものでした。
 (美山町に住む下村眞さん)
 「きちっと住民に説明すべきだと思うんですけど、この紙1枚を出して、それで説明おしまいだと。(Qこれだけ?)これだけですよ。これだけで市長の1年半前の公約である4床残すということを休止するんだと。納得できるはずないですよね」

 提示されたのは「入院病床 休床のお知らせ」という紙1枚のみ。入院病床の廃止ではなく休止のため、市としては市長の公約に違反しないというスタンスです。