参院選で各党の外国人政策が注目される中、「外国人」と「優遇」という言葉が、Xの投稿で増えていることが分かりました。何が起きているのでしょうか。

SNSで急増「外国人優遇」 外国人生活保護の現状は?

井上貴博キャスター:
外国人は優遇されているのかされていないのかは有権者のみなさんそれぞれの判断になります。現状を調べてみました。

外国人生活保護について、7月8日、参政党の神谷宗幣代表は街頭演説で、「出稼ぎに来ている外国人にお金がなくなったからといって生活保護をあげていたら、どんどん貧しい人が来て、我々の社会保障制度が崩れてしまう」と発言しました。

厚生労働省によると、生活保護の受給世帯数は、全国で約164万3444世帯、うち世帯主が外国籍の世帯は約4万7206世帯で全体の約2.9%ということです。(2025年4月・保護停止中も含む)

また、総務省によると、日本の総人口は1億2336万人で、そのうち外国人人口は340万2000人で、割合は約2.8%となります。

外国人が生活保護を受給するための条件は、どうなっているのでしょうか。

【外国人の生活保護受給要件】
▼永住者
▼永住者の配偶者
▼定住者(更新が必要)
▼配偶者が日本人
▼難民認定
など

【対象外】
▼技能実習生
▼留学生
▼就労目的
など

こうした要件を満たした上で収入などを鑑みて、最終的に自治体が判断します。厚生労働省担当者は「受給できるかどうかの判断に、外国人か日本人であるかは全く差はない」としています。

この発言などを受けとめて考えていく必要があるのかなとも感じます。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
厚労省担当者の発言なので、要件自体は言葉通りということですね。