過去最高の国民医療費47兆円。現役世代からも不安の声

私たちの健康を支える日本の医療制度。高齢化などを背景に国民医療費はこの20年間でおよそ16兆円も増えました。2023年度には過去最高の47兆3000億円に達して、現役世代の負担が重くなるなか、医療費削減や自己負担の見直しが議論されています。

高齢者からは「年金も減るのに、医療費はこれからどうなっていくのか」と不安の声が聞かれました。現役世代の30代男性も「自分の老後はどうなる。今なら1割負担でいけるが、3~4割と増えた時に耐えられるか不安」と語ります。いっぽう同じ現役世代の40代男性は「助けてくれる人がいなかったら助からない。医療従事者の待遇を充実させた方がよい」と、医療体制の維持強化のために負担増もやむを得ないとの考えを示しました。