十島村から住民が島外避難を始めて11日で一週間です。避難している住民は島に帰ることを願って「震度4以上の地震が起きなければいい」と祈る日々が続いています。
(悪石島から避難 有川和則さん)「避難した当初は体がきつかったけど、段々回復してきたら快適に。ホテルが車などで揺れても地震と勘違いしていたが、今はそれがない」
悪石島で民宿「十和丸」を営む有川和則さん(73)です。今月6日に、島外避難の第二陣として鹿児島市に避難し現在、妻と2人でホテルに滞在しています。
(悪石島から避難 有川和則さん)「宿泊と朝食だけ(村が負担)昼食と夕食は外食で個人負担。それぐらいは自分たちで」
悪石島には畜産を営む弟夫婦が残っていて、電話で励ます日々が続いています。
(悪石島から避難 有川和則さん)「一日に1回は必ず連絡とっている。やはり不安がっている、島にいる限りは」
避難者を帰島させるタイミングについて10日、村は「震度4以上の地震が5日間以上発生しなかった場合」と発表しました。一日でも早く島に帰れるよう祈るような時間が過ぎています。
本来であれば民宿は今のシーズン、かき入れ時ですが、収入がない現状に生活上の不安を感じています。
(悪石島から避難 有川和則さん)
「通常なら(宿泊客は)多いと思う」
(Q.収入がない不安は)
「やはりあるのではないか、島民みんな。私はある」
11日午後5時までに悪石島では震度4を2回観測しています。十島村に残っている人や避難している人たちにとって不安な日々が続いています。