原発事故で一時全村避難「村に賑わいを」

養殖場では、27℃程度に保った人工の海水で体長1センチほどのエビをおよそ15センチの大きさに育てています。

松延社長「元気に社名の通りにエビが跳ねあがって元気でいいと思います」

社長の松延紀至さん。もともと県外の企業で上下水道のエンジニアをしていましたが、4年前、村でこの事業をスタートさせました。

松延社長「人口が、原発被災からゼロになったこの村で、人が戻れていない現状を知って、ここで陸上養殖をやることによって新しい産業をおこし、地域の水インフラも守るというモデル事業をやりたいと思ってここで始めた」

原発事故で全村避難を経験した葛尾村。現在、村に暮らすのは、震災前の3分の1ほどです。事業所も半分ほどに減り、住民の定住が課題です。

「新たな産業で村に賑わいを」。松延さんは、10人の従業員と村の簡易水道を管理しながら陸上養殖に取り組んできました。なぜ、バナメイエビに注目したのでしょうか。