「災害を経て自然に親しまなくなったのでは」 研究員が考える懸念
災害で子どもが外で遊ぶ機会が減っているのではないか。全国の小中学校などを対象に海洋教育の支援を行っている能登里海教育研究所の能丸恵理子さんは、自然とのかかわりが失われることを心配します。

能登里海教育研究所・能丸恵理子研究員「東日本大震災や熊本地震の被災経験者のとくにお母さん、お父さんから、災害を経て子どもが自然に親しまなくなったような気がするというような声をいただいてまして」「特に海遊びについて子どもたちの行動や気持ちが変わったのかなということを調べようと思いました」
能丸さんは2024年9月から12月にかけて能登町と珠洲市の小中学生370人を対象に海遊びに関するアンケート調査を行ったところ、地震前と比べ半数以上が海遊びの回数が減ったことがわかりました。
能登里海教育研究所・能丸恵理子研究員「回数がゼロになっちゃったという子がいたので、原因は地震だけではないという理由を答えている子もいたが、災害を挟んで海遊びをする回数が大きく減ってしまったっていうのは驚きとショックがありました」