共産・新 坂本洋史候補(54)

「今、少子化が本当に深刻になっていると思うんですけれども、結婚をされない方とか、結婚されても子どもを作らないという、あるいは1人で、というような家庭も多いと思うんですね。
こうした現象が起こっていく背景には、やはり若い皆さんの収入が落ち込んでるという問題が根底にあると思います。いろいろな統計でも、収入の高い方は結婚する率が高く、子どもの数も多いというのはこれはエビデンスとして出ていますので、問題はそこに焦点を当てて、これまで自民党が行ってきた労働分野での規制緩和ですね。どんどん派遣労働者を増やすと。低賃金の労働者を増やすということを長年やってきました。若い皆さんが将来の計画さえ立てられない、結婚の見通しも立てられないというその大元には、こうした低賃金構造があると思うんですね。
したがって私たちは非正規雇用、非正規ワーカーの皆さんの待遇を改善する。正社員が当たり前のそういう社会にする。長時間労働をなくしていくというような政策をしっかり行うべきだというふうに思っています。
あと、富山県内から若い方が流出する、特に女性が都会に向かうということが言われてるんですけれども。やっぱり女性の皆さんのそういう待遇ですよね。男女の賃金格差っていうのは非常に大きいわけですね。都市部と富山との間の賃金格差というのもあります。全国一律で最低賃金1500円に引き上げる。そこで底上げを行って、富山で働こうが都会で働こうが、同じそういう収入が得られるというような条件を作ることも、都会への流出を止めていく力になるのではないかと思います。
あわせて、この富山県内というのは非常に保守的な地域ですから、女性が様々な分野で、お仕事だとかいろんな公的分野でも、重要な位置に、地位につけていないっていう問題もあると思うんですね。やはりジェンダー平等をしっかり追求して実現するということが、地方でも富山でも活躍できる、女性が活躍できるそういう場ができるということもありますので、そういう努力も必要ではないかと。
あわせて、そうしたジェンダー平等や、古い家のしきたり、家制度みたいなものを忌避する方が多い中で、選択的夫婦別姓をですね、実現して、そうした女性の皆さんも平等に扱われる、そういう社会を作ることが地方での若者が定着する一つの材料になるのではないかと思います」