35℃を超えるとクマゼミはあまり鳴かなくなる!?

「実際、2023年にはこんな現象が報告されました。『クマゼミは気温35℃を超えるとあまり鳴かなくなる。そんな日が続くと、暑さに耐えられず活動が鈍る』というものです。
そして、2024年7月下旬も、夜は熱帯夜、昼は猛暑日が続き、そうした地域では『セミの鳴き声が聞こえない』という声も出ていました。
そして今年、ついに私の身の回りでも、セミの声がほとんど聞こえない夏がやってきました。
単に羽化が遅れているだけではなく、2023~2024年の猛暑を乗り越えられなかった幼虫もいたのかもしれません」
「また、都市部では街路樹の伐採や地面の舗装化が進み、幼虫が育つ土壌環境が減っています。
近年の台風や豪雨で地盤環境が変わった影響も否定できません。
今年、街路樹や庭木を見ていると、抜け殻がほとんど見られず、代わりに羽化に失敗した幼虫を複数見かけます。(※閲覧注意【画像】羽化に失敗した様子)

『羽化するぞ!』スイッチがうまく入らなかったのか、暑すぎて力尽きてしまったのか…。セミにとって異変が起きているのは間違いなさそうです」