1945年7月10日未明に起きた「仙台空襲」から80年を迎えた。ちょうど80年前、当時「森の都」と呼ばれた仙台の街は、アメリカ軍による空襲で焼き尽くされ焦土と化した。1399人が犠牲になったとされる。この仙台空襲を巡り、避難用として掘られた巨大な防空壕が、仙台市中心部の地下から発見され、戦後80年で初めて内部の映像が公開された。

発見された防空壕の図面

巨大防空壕を発見したのは、長年に渡り空襲に関する調査を続けている地元の「仙台・空襲研究会」だ。空襲を経験した人の手記により、存在することはわかっていたが、実態をつかむことはできずにいた。しかし、2019年に坑道の入口を発見。安全に配慮して調査を進め、地下防空壕であることが判明した。その後、内部の様子を映像に収め、仙台空襲80年の節目に合わせ一部が報道公開された。図面を見ると、巨大な迷路のようにも見える。