『コメ政策』生産農家が注視するのは…?

少しでも安いコメを求める声を受けてはじまった政府備蓄米の販売。
流通が徐々に進んだことも1つの要因となり、いま全国のスーパーでのコメの平均価格は下がっています。

農林水産省によりますと、6月23日~29日までの5kgあたりの平均価格は3672円。6週連続の値下がりで、約5か月ぶりに3600円台になりました。こうした価格の動向は、消費者だけではなく農家も注視しています。

五所川原市の農業法人「豊心ファーム」の境谷一智 社長は、主食用と飼料用をあわせて約100ヘクタールでコメを作付けしています。

豊心ファーム 境谷一智 社長
「もう少し下がった値段で流通してほしい。5kgの精白米が店で買うときの値段ですが、3000~3500円。つり合いというか、生産者としてはなんとかやっていけるのではと思っております」

農家の経営を成り立たせながら、消費者に手ごろな値段のコメを供給できるか。国政でも大きな課題となっていて、コメをどれだけ増産できるのかや農協が農家に仮払いをする概算金制度など様々な点が議論されています。

豊心ファーム 境谷一智 社長
「増産した時には市場原理なので、(価格が)少しずつ下がる。ただ、下げ幅をどの価格で止めるか。その手法が政府にあるのかどうか。そこも含めて今後、注視していきたい」

こうした生産現場の声に、各候補者が掲げる政策は…?