「政治って、選挙を通して私たちが運営していくもの」

投票を呼びかける高校生たち #わたしも投票します

神戸:今回は若者、中学生もいましたが、若い人たちがたくさん参加していました。どういう経緯で若者が参加したのでしょう?

菅原:3年くらい前から「民主主義ユースフェスティバル」が開かれています。学生たちがメインでやっている「日本若者協議会」があり、北欧の「選挙小屋」みたいなものを日本にも広めたい、というのが趣旨で、最初は東京の下北沢、駒沢公園、それから神戸市や北海道でもやっています。

神戸:九州ではまだですか?

菅原:この先、全国に広げていきたいようです。

菅原:「民主主義ユースフェスティバル」に、VOICEプロジェクトのブースを出して、集まってきた若者たちに「ちょっと投票に関してお話聞かせてください」と声をかけて、出演していただきました。

神戸:その内の1人の声をまず聴いてみましょうか。

女子高校生
「日本では民主主義が導入されているんですけども、なんか最近権威主義に移行しつつあったり、民主主義の中にも様々な問題がはらんでることを学んで。今17歳。18歳から政治の参政権を得られるので、『しっかり政治について学んでいかないとだめだな』と思って。周りは『全然政治あんまりよく分かんないし、政治家で誰がいいのか分かんないし、んー、行かないかな』って言ってる子が多くて、それを聞いて逆に問題意識が何か強まって、同世代特に若者の政治参加が今、ちょっと滞っている、停滞しているので、ゆくゆくは周りにもアプローチできるようになっていきたいな。政治って実際に選挙を通して私たちが運営していくものなので、政治に対する思い込みというか…、意味を取り間違えているのかな、という気がしています」

「VOICE PROJECT」 のブースで #わたしも投票します.j

神戸:しっかりしていますね。なかなかやるな、と思いました。こういう取り組みで若者に接触した印象はどうですか?

菅原:もう、本当に刺激になるというか。僕の感覚だと、40~50代の辺りが一番なんか興味なかったりとかするのかなと。自分の肌感覚なんですけど。

神戸:大人の責任を果たしてないかもしれませんね。

菅原:出演いただいた小泉今日子さんと話したんですが、「そういう今の社会にしてしまったのは私たちの世代の責任だよね」。

神戸:政治が遠いものだという印象を、私たちメディアもしてしまったかもしれません。責任がありますね。

菅原:もっと気軽に政治の話をみんなができるような風にしてほしいと思うんですが、集まっている子たちのお話を聞くと、日本の未来にもちょっと光を感じます。

民主主義ユースフェスティバル #わたしも投票します