「もっと気楽に政治のことを話せたらいいな」

神戸:SNS動画が選挙の結果に影響する状況になってきています。どんな風に考えていますか?

菅原:本当にこの数年でSNSの影響はすごく強くなっていると思います。アルゴリズムで自分が思っていることに近い情報が入ってきちゃったり、「人の意見」と「実際のデータ・事実」を受け取る側がはっきり選別できなくなってしまっている気がします。

神戸:事実と論評の差を意識しなきゃいけない。

菅原:事実なのかどうかというところまで含めて、自分で調べてからどこに投票するかを考えてほしいな、と思います。

神戸:もう1人、いいことを言ってる高校生がいたので、お聴きください。

男子高校生
「元々、ちっちゃい頃から新聞とか読むのは何か割と好きで、ラジオとかを聞いてるうちに、新聞とかラジオとかの媒体から、政治に関することをいろいろ読んだりとか聞いたりする中で関心を持つようになったっていう感じです。普段学校とかで結構普通に生活してる中で、あんまり政治に関する真面目な話をする機会は結構少ないなと思います。そういう話をしてると、周りから『思想が強い』みたいなことを言われたりすることもあって、政治の話がやっぱタブー視されてるなっていうのは結構感じるところもあったりして。なので、もっと気楽に政治のことを話せたりとかするようになったらいいなと思います。 #わたしも投票します」


神戸:参議院選挙が近づいてきました。

菅原:期日前投票もあります。皆さんの1票は自分の生活につながると思うので、とにかくもう投票に行く人が1人でも多く増えてくれたらいいなと思っています。

◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)

1967年生まれ。学生時代は日本史学を専攻(社会思想史、ファシズム史など)。毎日新聞入社直後に雲仙噴火災害に遭遇。東京社会部勤務を経てRKBに転職。やまゆり園事件やヘイトスピーチを題材にしたドキュメンタリー映画『リリアンの揺りかご』(2024年)は各種サブスクで視聴可能。5月末放送のラジオドキュメンタリー『家族になろう ~「子どもの村福岡」の暮らし~』は、ポッドキャストで公開中。