新紙幣への切り替えを見据えてすでに製造を終了した「福沢諭吉の1万円札」の中に、高額で買い取ってもらえるプレミア紙幣があるのをご存知でしたか?1万円が、1万7000円以上になることもあるんです。
■意外と知られていない2つのデザイン
9月までに製造を終了した「福沢諭吉の1万円札」には、絵柄の違う2種類が存在します。紙幣の表面からは中々見分けがつきにくいのですが、実は裏面にその違いがあります。現在使われている1万円札のほとんどが、裏面に平等院鳳凰堂に据えられている鳳凰像が描かれたものです。
一方、2007年まで発行されていたのは2羽のキジが描かれたもので、立っているキジが雄、座っているキジが雌です。これは意外と知られていないのではないでしょうか。


■福沢諭吉のお札はこれから高値に?
ではこの古い方の「福沢諭吉」のお札ならば高く買い取ってもらえるのか。または新しい方の「福沢諭吉」のお札でも、新しい1万円札が流通すれば高値が付くのか、買い取りサービスのバイセルの査定員、勝山広大さんに話を聞きました。

バイセル 立川 フロム中武店 査定員 勝山広大 店長
「一般的に皆様が使われているお札になりますので、流通量がすごく多い分、価値は上がりにくくなっています。ものによってはプレミアがついて高値になる可能性があります。ポイントはお札の右下にある数字『記番号』ですね」
■お札の価値を決める「記番号」

「記番号」とはお札の左上と右下に記されたアルファベットと数字です。アルファベット1文字または2文字から始まり、それに続いて6桁の数字と末尾のアルファベット1文字で構成されています。記番号の組み合わせは129億6000万通りあり、アルファベットの「I」と「O」は、数字の「1」と「0」と間違えやすいため使われていません。