■プレミアがつく「珍番号」とは
では、どんな「記番号」にプレミアが付いているのか。紙幣コレクター歴20年以上という宝田萌さんに聞きました。
宝田さんは高校生から本格的にコレクションを始め、金融機関に通って自力で集めたというプレミア紙幣は100枚以上。「2年後に新しいお札が発行されれば、また旧札の価値が上がってくるのではないか」と期待をしています。
紙幣コレクター歴20年以上 宝田萌さん
「紙幣の番号の『珍番号』というものにプレミアがついています」
「同じ数字が6桁、通し番号が全て同じ数字なのがいわゆるゾロ目と言われています。1のゾロ目も人気があります」
また500000や600000など、下の桁が全て0になる「キリ番」と呼ばれる数もプレミアが付くといいます。

紙幣コレクター歴20年以上 宝田萌さん
「1万円札の『キリ番』といわれる紙幣です。名前の通りキリが良い番号という。こちらも『ゾロ目』ほどではないんですけれどもプレミアがついている紙幣です」
「『階段』とは番号が頭から1・2・3・4・5・6と上がっていく番号になります。また数字が6から始まって6・5・4・3・2・1と続く『逆階段』といわれる珍番号もあります」

このほかにも、アルファベットAで始まりAで終わる1万円札や、ZZで始まりZで終わる「トリプルゼット」のお札や、000001の「1番数字」はレア中のレアで、前後のアルファベットによっては貨幣博物館に収められることもあり、市場にはめったに出回らないそうです。
紙幣コレクター歴20年以上 宝田萌さん
「珍番号でもアルファベットが揃って、なおかつ『ゾロ目』とか『階段』だったり、そういったものはいわゆる『超珍番号』といって価格がものすごく高いんですよ!」
■宝田さんのコレクションを実際に鑑定してみた!
では宝田さん自慢の1万円札コレクション18種類に、どのくらいの価値があるのか。実際にプロに鑑定してもらいました。

査定額が高かったトップ3を紹介します。まずは6から始まる「逆階段」について。
バイセル 立川 フロム中武店 査定員 勝山広大 店長
「『逆階段』の『6・5・4・3・2・1』は『階段』の『1・2・3・4・5・6』同様に非常に珍しい記番号となっていますので、プレミアがつきやすくなっています」
宝田さんが所有している2枚の8の「ゾロ目」については。
バイセル 立川 フロム中武店 査定員 勝山広大 店長
「ゾロ目は縁起のいい『8』末広がりということで、日本だけでなく中国の方でも人気の高い数字となっています。『ゾロ目』に関しては月に1回見るか見ないか。その中でも『8番』に関してはあまり見る機会がないレア度の高い商品になっています」
トップ3の3枚の査定額はすべて同じ1万7600円でした。そして1万円札18枚の査定総額は、合わせて25万1200円に。この査定額について宝田さんは・・・
紙幣コレクター歴20年以上 宝田萌さん
「おー!すごいですね!ゾロ目と逆階段が同じだったのが意外でした」
■コレクターによってはさらに高値の取引も・・・
今回査定していただいた値段はあくまでも、プロが買い取る場合のお話。コレクターによっては、これよりも高い値段で買い取りたいという人もいるそうです。

バイセル 立川 フロム中武店 査定員 勝山広大 店長
「一部コレクターさんに関しましては、10倍だったり20倍だったりの金額でご購入されているお客様もいらっしゃいます。需要によって金額が伸びてくるものなので、将来にとっておくことによって何十倍にも化ける可能性もゼロではないと思います」
1万円札1枚に、10万円、さらには20万円以上の価値が出てくる可能性もあるのです。

ちなみに高価買取の可能性がある記番号は5000円札・2000円札・1000札も同じ。
みなさんも今すぐお財布の中をチェックしてみてはいかがでしょうか?
(まるっと!サタデー 2022年11月12日放送より)