書字障害のノート…「9割読めない」にじむ苦労の跡
読書感想文の宿題に苦戦する奏さん。彼女は、文字をうまく書くことができません。いわゆる「学習障害」です。

母親
「自分が感じたこととかを文字にして表出するのが苦手なので…余計に、しゃべることは出来るけど文字に変換しようとすると分からなくなるみたいなところはあるという風には聞きますね」
奏さん
「文字を書く時は、なんか、イラストみたいな感じで頭の中に出てきて…文章にできないというか。」

学校では、黒板の文字を撮影しタブレット端末に残すなどの工夫をするものの、ノートには苦労の跡が残ります。失礼ながら自分の文字は読めるのかを尋ねると…
奏さん
「9割読めないです。確かこの頃は歴史をやっていたから…」
書いた時の記憶をたどりながら文字を読もうとしていました。結局、読書感想文は苦戦の末、母親が代筆して仕上げました。そんな中、2学期の始業式当日奏さんを異変が襲います。