学校生活で「壁」を感じた瞬間

「Youth Pride」には、若者世代の本音が聞ける様々なコンテンツがあります。今回注目したのは「YOUTH座談会~私たちが望む学校・教育のカタチ~」というタイトルの座談会です。
参加したうちの1人、Youth Projectのメンバーでトランスジェンダー男性の大学生・春音さんは、この番組「人権TODAY」で『女性の体型に合うメンズパターンのオーダースーツ「keuzes(クーゼス)」』の取材の際に話を聴いた方です。春音さんは、学校生活で「壁」を感じた瞬間について、このように振り返りました。
トランスジェンダー男性の大学生・春音さん
「まず一番に思い浮かぶのはやっぱり『制服』ですかね。私は特例で男子制服を着て学校に通い始めたんですが、自分はカミングアウトしてない状況で男子の制服を着て、女子の学籍という状況なので、周りから『この人はどういう性別の人なんだろう』みたいな感じで詮索される空気とか、クラスのグループなどで自分はどこにいたらいいんだろうとか、自分から話しかけに行かないと、なんかみんな気味悪がって来てくれないとか、居場所がなかなかないというような意識を、教室の中ですごく感じた記憶がありますね」
また、春音さんは、学校生活での悩みの種は「制服」だけではなく、「男女共用トイレ」を使用するだけである種のカミングアウトになってしまう、という苦悩も話していました。