「参院選大敗で退陣に追い込まれる可能性」 12年に一度の“巳年選挙”

高柳キャスター:
なぜ、都議選の内容がフォーカスされるのかということについてですが、都議選は4年に一度、参院選は3年に一度です。

そして、12年に一度、同じ年に「都議選」と「参院選」が行われ、「巳年選挙」とも言われます。

【自民党の獲得議席】
2001年
・小泉フィーバーで自民党圧勝
都議選48議席→53議席、参院選は自民単独過半数64議席

1989年
・マドンナ旋風で自民党大敗
都議選63議席→43議席、参院選は改選議席半減36議席

過去の傾向を見てみると、2001年「小泉フィーバー」がありました。都議選で獲得議席を伸ばし、参院選でも自民党の単独過半数・64議席を獲得して、自民党の圧勝となりました。

その12年前、1989年には女性候補を積極的に擁立した土井たか子氏率いる社会党が、「マドンナ旋風」を起こし、参院選では自民党の議席は半減し、36議席しか獲得できませんでした。自民党の大敗となりました。

こういったところは直結しているんでしょうか?

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
都議選と参院選は、12年に一度、同じ年になるわけですが、約1か月から約2か月と非常に期間が短いです。

各党にとってどうかというより、そのときの政権与党、基本的には自民党が長かったわけですが、自民党を支持するかどうかが、1つの試金石になってきました。

参議院でも、そのままの形になることが過去になかったので、今回、注目されていたということです。

参院選は通常であれば、いきなり政権選択の選挙ではなくて、「中間テスト的な位置づけ」とみられています。

自民党が参院選に大きく負けてしまうと、期末テスト(衆院選)にたどり着く前に、石破政権が退陣に追い込まれる可能性もあるということです。

衆議院では少数与党なので、参議院も与党の自公が過半数割れとなると、中間テストどころか、今回が重要な政権選択の選挙につながる可能性もあるということで、今までの参院選とは少し色合いが違っているところがあります。