男性2人が襲われけがをする被害が出たことなどから、長野県は30日、木曽地域に出している「ツキノワグマ出没注意報」を7月11日まで延長すると発表しました。

注意報が延長されたのは、木曽町、上松町、南木曽町、木祖村、王滝村、大桑村の3町3村が対象となる木曽地域です。

木曽地域では、6月26日に、上松町の山林で男性2人がクマに襲われ軽いけがをしたほか、22日から27日にかけて、前の週より1件多い16件の目撃情報があり、依然として人身被害のリスクが高いことから、県は30日までとしていた注意報を7月11日まで延長しました。

木曽地域と同じく30日までの期限で出没注意報が出されていた、長野地域と北信地域の注意報については、30日で終了しました。

県内ではほかに、46歳の男性が襲われて死亡した大町市を含む北アルプス地域に7月31日までの期限で出没注意報が出されています。

県のまとめによりますと、クマによる人身被害は、4月から6月29日までに7件発生し、1人が死亡、11人がけがをしています。