胃がんの原因とも言われるピロリ菌のタイプが、国内の地域ごとに異なっていることを大分大学などの研究チームが明らかにしました。

大分大学などの研究グループは国内9つの地区から438人のピロリ菌を採取し解析を行ってきました。

30日は研究を進める大分大学の山岡吉生教授が会見し、地域によってピロリ菌のタイプが異なることが明らかになったと報告しました。

東北地方は胃がんの罹患率が高いことで知られていて、研究グループは青森県に分布するピロリ菌は従来にない新しいタイプであることを解明しました。

さらに、菌のタイプの違いが胃がんのリスク要因となる可能性を指摘しました。日本は世界で2番目に胃がんの罹患率が高く、ピロリ菌と胃がんの発症の関連について研究が進むことになります。

またピロリ菌のタイプから出身地域を推定できることが科学的にも証明され、今後は法医学分野での応用も期待されています。