「コメ作りはなくしてはダメやと思っている」

 農林水産省によりますと、大規模化が難しい山間地やその周辺の稲の作付面積は全体の3割を占め、こうした棚田も日本のコメ作りを支えています。

(吉田宗弘さん)
「京都府主催のコメの品評会があるんですけど、この地域から最高金賞が出ています。(効率悪いからコメ作りをやめるのはもったいない?)もったいない。絶対にもったいない。なくしてはダメやと思っている」

 吉田さんは誇りを持ってコメ作りをしていますが、価格を維持することに限界を感じていて今年は価格を上げようと考えています。
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(吉田宗弘さん)
「僕はコメ価格を上げて当然やと思うんです。何もかも上がっているのにコメだけ上がらないのが不思議でしょうがない。だからって今の5kg4000円~4500円は高すぎます。僕が消費者やったら『たっけえな~』と思うんで」

「(Qいくらが適正?)何回もそれを考えていて、(5kg)3500円ですよね。なんとか食べていけますし、たまには外食もしたいし、『贅沢はしなくてもいいけど』ぐらいの生活ができると思います」

「(Q損得で考えたら、コメ作りはやめたがほうがいい?)みんなそう思っていると思う。じゃあなんでやるのって、だって荒らせないです。草だらけ木だらけにできないし、先祖から(の土地)という思いはある」