■連日続く悲惨な報道 心の平穏を保つには
ホランキャスター:
ウルヴェさん、連日見るのも聞くのも耐えないような悲惨な光景が現地から送られてきますが、この状況で皆さんが心の平穏を保つためにどんなことをすればいいんでしょうか?
田中ウルヴェ京さん(メンタルトレーニング指導士):
例えば、「どのように心を保たせますか、心を安らかにするにはどうしたらいいですか」というご質問に対して、心理学的に言えることは、つらいときはつらいと思うし、悲しい映像を見たら悲しいと思う、“心というものは動く”ということです。しかし、それをずっと溜めすぎることが良くない。どうすれば良いかというと、心の風通しを良くする。気持ちを通り過ぎさせるイメージをすることも大切です。
■ロシアに行き届く“ 統制” 今後の戦況は
井上キャスター:
4月10日、ゼレンスキー大統領が新たに発した戦況についてのメッセージです。「ロシア軍はウクライナ東部でのより大規模な作戦に向けて動いている。さらに多くのミサイルや空爆を仕掛けてくる可能性がある」首都キーウではなく東部に集中させていくということで「より大規模な作戦」という言葉を使って危機感をあらわにしていたわけです。
ホランキャスター:
廣瀬さん、先ほどの大使の発言からわかることや今後ロシアが行ってきそうな計画などわかることがあれば教えてください。
廣瀬教授:
ロシア国内ではかなり統制が行き届いていて、皆さん大使がおっしゃっていたような内容でかなりの洗脳を受けていると思います。ですので、国内から反対の声が出る可能性というのは極めて低いです。その中で、5月9日に戦勝記念日を祝えるような形で国家を挙げてこの戦争に取り組んでいくことになると思います。そのため、東部での戦況はますます厳しいものになっていくと思います。
ホランキャスター:
そうすると少なくとも5月9日までは平和に向かってこの問題が進んでいくことは、希望は持てないということでしょうか。
廣瀬教授:
まず東部の2州をどれだけしっかり落とせるかというところで、全勢力を挙げての戦闘になってくると思います。
(4月11日放送Nスタより)