リニア中央新幹線のトンネル工事に関し、長野県飯田市の観測ポイント1か所で井戸水が減少したことが分かりました。

JR東海は、リニア中央新幹線の環境影響評価書に基づいて、年度ごとに工事の影響や環境保全措置を公表しています。

2024年度は、飯田市で掘削が進む「風越山トンネル黒田工区」の作業場内に設けた観測用の井戸で水量の減少が確認されました。

2023年8月に工事を始めた時点で、湧水量は1分あたり4.6リットルありましたが、2024年8月の調査では1.8リットルとおよそ3分の1に減っていて、掘削が影響した可能性が高いということです。

JR東海は「周辺の水資源への影響は確認されていないが、状況の確認を続けていく」としています。