好感度が大きく変動する理由
TBSテレビが長く続けているTBS総合嗜好調査(注1)では、長嶋さんの好感度をずっと追いかけてきました。
最初は「好きなスポーツ選手など」、88年以降は「話題になっている人の中で好きな人」という質問(いずれも複数回答)の選択肢に「長嶋茂雄」があるので、集計結果を男女別の折れ線グラフにしたのが次の図です。

全般に男性で好感度が高めの長嶋さん。87年までの「好きなスポーツ選手」枠では男性5割、女性3割だった好感度が、88年以降「好きな話題の人」枠に移ると、男性が3~4割、女性が2~3割くらいにベースダウン。
そして12年以降は、男性でも1割前後、女性はその半分程度と数字が激減。
11年と12年の間でグラフが切れているのは、どちらも「好きな話題の人」の質問ながら内容が大きく変わっているためです。
具体的には、11年までは選択肢が30人程度で、大半が政治家の中に著名なプロ野球監督などが数人入るというものでした。一方、12年以降は質問が2つに分かれ、従来の政治家中心のものとは別に、評論家・司会者・コメンテーター・文化人など柔らかめの有名人を50~70人程度並べたものを新設。長嶋さんは後者の選択肢に移動したのでした。