震災があったからこそ
庄子宙さん:
「震災がなかったら、向学館ができて、とはならなかった。震災があったからこそ色々な体験をさせてもらえた」

震災が、子どもの居場所の大切さを知るきっかけになり、それが向学館を守り続けていくという思いにつながったといいます。
庄子宙さん:
「いま育っている子どもたちは、僕が当時受けていたような機会を受けるチャンスが減ってきていると思う。この流れを絶やさないというか、子どもたちにいろんな体験や勉強をさせてあげられたらいいな」

設立からまもなく14年。自分を支えてくれた女川向学館が、今の子どもたちにとってもいつでも帰ってこられる場所であってほしいと願いながら庄子さんの奮闘は続きます。

女川向学館は、東京の支援団体が、家族に気を遣いながら仮設住宅の外で宿題をする子どもたちを目にしたことがきっかけで、女川第一小学校の旧校舎1階に設立されました。現在は、女川駅前のシーパルピア女川で運営されています。庄子さんは女川町とも協力しながら、子どもの支援の幅をさらに広げて活動を続けていくということです。