東日本大震災の翌年、宮城県女川町につくられた子どもたちの交流施設があります。中学生のときこの施設に通い、今はスタッフとして働く24歳の男性がいます。「支えられる立場から、今度は支える立場に」男性が持ち続けている思いに迫りました。

定期テストを控え机に向かう子どもたち。
「ワイマール憲法は第1次?それとも第2次?」
学びをサポートしているのは、宮城県女川町出身の庄子宙(そら)さん(24)です。

庄子宙さん:「テストで何点取るの100点いけるの?」
中学生:「英語のテスト10点」
庄司宙さん:「10点はちょっとな~」

ここは、女川町にある「女川向学館」。放課後に子どもたちが学び、遊べる場所として東日本大震災直後の2011年7月に開設されました。一般社団法人「まちとこ」が運営し、現在は小学生から高校生までおよそ100人が通っています。庄子さんら10人ほどのスタッフとは友達のような関係です。
小学1年生の頃から利用する高校生:「迷ったらここで聞くかなみたいな」
庄子宙さん:「恋バナしにくるメンバーもいるよね」

庄子宙さん:
「僕らはナナメの関係と呼んでいて、気を遣わずに子どもたちが接する年上のお兄さんお姉さん、僕が中学生の当時からずっと変わらずにあり続けているスタイル」