■「なにもかも高すぎて…」“物価高” 最大の争点に


中間選挙では歴史的なインフレ・物価高が最大の争点になりました。アメリカメディアの出口調査では「インフレ」と答えた人が32%と最多に…。

物価高に苦しむシングルマザーを取材しました。

15歳と12歳の息子と3人で暮らすアモラットさんです。


この日、朝の早い時間にスーパーに向かいました。特売品が並ぶ時間を狙って買い物をしているといいます。

アモラットさん
「子どもにスパゲッティーミートボールを作ると言ったので。以前は2.9ドル(420円)でしたが、今は4.9ドル(720円)です」

購入したのは全て特売品でした。

週に4日、飲食店で働きながら…犬の散歩を代行する仕事なども掛け持ちしています。

「30分で15ドル(約2200円)貰えます。1時間働けば30ドル(約4400円)になります」

犬の散歩の時給は4000円を超えますが、それでも物価高の影響で、生活はギリギリだと話します。


「子どもたちは『エビを食べたい』と言いますが、私は『セールじゃないよ』と言うしかありません。食べさせてあげられないのは母親として申し訳ないです。なにもかも高すぎて」

母国タイの大学でホテル経営を学んだアモラットさん。給料の高いホテルでフルタイムで働きたいと思っていますが、状況が許さないといいます。


「私はやりたい仕事を我慢しなければなりません。子どもを第一に考える良い母親でいなければいけないのです。子どもがいるのでフルタイムで働けないのです」

前回の大統領選でバイデン氏に投票したアモラットさん。今回は政策をみて投票先を決める考えです。

「バイデン大統領には失望しています。候補者の政策は素晴らしいのですが、実行できるかどうかは別の話です」