アメリカの中間選挙。下院では野党の共和党がリード。上院は大接戦となっていますが、事前の予想に反して共和党が伸び悩んでいます。今回の選挙で“陰の主役”と言われるのがトランプ前大統領。推薦した候補も接戦を繰り広げています。
■共和党躍進も…事前予想より伸び悩み?
カジュアルな格好で電話を片手に微笑むのは民主党のバイデン大統領。日本時間11月9日午後、ツイッターに投稿した写真です。

「ちょうど今、今夜勝利を収めた何人かに電話をかけたところです」(バイデン氏のツイッターより)
一方、共和党のトランプ氏は…

「後ろにいるフェイクニュースメディアを歓迎する。たくさんいるね!」
と、トランプ節を披露。
「彼らは大敗を期待していますが、そんなことにはなりません。現時点のところでは素晴らしい数字が出ています」
選挙結果に自信をのぞかせました。
バイデン大統領の就任2年間の「審判」でもある中間選挙。結果次第ではトランプ氏が再来年の大統領選に出馬する可能性があることから注目されています。
バイデン氏(7日)
「上院は勝てると思う。下院は難しいだろう」


CBSテレビによりますと9日午後10時時点で上院は民主党が48議席、共和党が47議席と大接戦となっています。一方、すべての議席が改選となる下院。民主党190議席に対し、共和党が203議席と上回っています。
改選前は民主党が過半数を占めていたことから、共和党が躍進したといえますが事前の予想よりも伸び悩んでいます。
■「悪いことだらけ」トランプ氏ら“選挙不正”訴え
選挙をめぐりまた一悶着起きそうな気配が…

激戦地アリゾナ州では投票所の集計機が故障。この事態を受け、トランプ氏らは“選挙不正”を訴えたのです。

トランプ氏
「(投票の)列から離れないでください。そこにいてください。機械が動かないとか、そこら中で投票用紙が足りないとか、悪いことだらけです」

トランプ氏は「2020年(大統領選)に起きたように選挙不正に関して同じことが起きているのか?」とSNSに投稿。
対するバイデン大統領は、かねてよりこうけん制していました。
バイデン氏(7日)
「今年共和党から立候補した300人以上が選挙否定派だ。彼らの選挙に対する見方は2つしかない。“勝利した”か“不正があった”かだ」