「跡継ぎがいないから」「皆を見送ってから逝きます」

そして、ここ最近、店主の安藤さんには、こんな思いが…

(安藤商店 安藤さん)
「(店は)もうすぐ終わります。跡継ぎがいないから」

廃業していった他の店と同様、後継者不足の問題が。父親から引き継いだこの店を安藤さんの代で閉めるのだといいます。

(安藤商店 安藤さん)
「『辞めるやない』って言われる。『じゃぁ僕は皆を見送ってから逝きます』と言って」

現在76歳。今のお客さんたちのためにも「85歳までは営業を続けたい」と話します。そんな安藤さんにとって多治見の「銀座」とは…

(安藤商店 安藤さん)
「今までは『とにかく儲けよう』で来たんだけど、社会貢献になっているかなというのが自分のモチベーションになってくる。ちょっと生きがいじゃないけど、生きる価値があるのかなと思って。命ある限り八百屋をやり通そうかと。最後まで銀座でやりますよ」