「人情商店」は近所に住む高齢者を支える

(従業員 河方さん)
「これは日常茶飯事です」

お客さんのほとんどは、近所に住む高齢者。そんなお客さんの気持ちに寄り添った接客を大事にする、まさに「人情商店」です。

(お客さん)
「(通って)もう60年。この年になるとスーパーも行けないでしょう。だから大事な八百屋さん」
「毎日ぐらい来てる。足が悪いので遠いところに行けないので、ここを頼っている。生きがいみたいやね」

一方で目をそらすことができないのが、この「シャッター商店街」という厳しい現実。空き店舗が多いことで、今ではこんな問題も…

(安藤商店 安藤さん)
「アーケードは撤去するのに何千万円とお金がかかるんですよ。もう築50~60年たっているので、消防署の方から『直してください』って連絡が来るけど修理するお金もない。市にも聞いたけど『補助はできない』と言われて」

古くからある設備が老朽化していく中、商店街として十分な予算がないため、撤去や修理もできない状況にあるのです。