関税引き上げがもたらす連鎖的な経済混乱

もし、自動車に対して25%の関税が課されれば、アメリカの現在の関税の10倍になり、「300万円の自動車が375万。一気に70万円近く高くなる。アメリカ国内で組み立てられる自動車でさえ、部品の多くはメキシコやカナダなど海外から輸入しているため、部品の値上がりが最終製品の価格上昇につながる」と分析した。

ホワイトハウスのX(ツイッター)より

さらに、「関税の影響は自動車だけでなく加工食品や衣料品、スマートフォンなどアメリカに住んでいる人の生活全般にも及ぶ」と指摘。

「一般消費者は物価が上がり生活が苦しくなる。その結果、物を買い控えるようになると景気が悪化し、企業業績も悪くなり、解雇される従業員も出てくる可能性がある。悪いスパイラルが始まる」

「輸入を米国内生産に変えると言っても、工場を新設して生産体制を整えるには時間がかかる。こういった波及が時間を伴いながら動いていくので、一旦関税を引き上げると混乱が数年以上続く可能性が高い」と予測する。