演目は視覚、聴覚、言語の三重苦の障がいを乗り越えたヘレンケラーの物語。
劇中では、シーンや役者の動きを説明する音声ガイドや、台詞に合わせた字幕も。
さらに、舞台には手話通訳者が。
これは、「舞台手話役者」と呼ばれ、台詞を手話で伝えるだけでなく、流れる音楽に合わせて楽器を演奏する動きをしたり、時に、芝居の中に入る場面も。
東京演劇集団 風
アニー・サリバン役 高階ひかり さん
「舞台と客席というだけでもバリアがあるので、そこの壁というのも取っ払いながら、お客さんと一緒にひとつの作品に向かうということを常に意識している」
そう出演者が話すように、こんな取り組みも。
公演の前後や幕の合い間に観客がステージに上がり、舞台や舞台裏の見学も出来るんです。
しかも、出演者自らが説明します。
観客
「セットとかの雰囲気とか、あまりイメージとか分からないけど、実際に上がって、(舞台の)構成とかがしっかり分かるので、いいなと思う」
上演時間は2時間を超える見ごたえ十分の舞台。
そして、シーンはクライマックスへ。
ヘレン・ケラーとサリバン先生が、遂に心を通い合わせるシーンに。