島根県雲南市吉田村にある公益財団法人「鉄の歴史村地域振興事業団」は、20日、ホームページの通信販売を利用した人の個人情報が、他の利用者から閲覧可能になっていたと明らかにしました。流出被害は確認されていないということです。

個人情報が閲覧可能になっていたのは、財団が毎年開催している「たたら文化伝道師検定」の公式テキスト『雲南のたたら文化』の通信販売フォームです。検定受験だけでなく、たたら関連の解説本としての需要もあり、財団のホームページから通信販売を申し込めるようになっていました。

財団によると、12月10日に注文した人から、送られて来た受付完了メール内の「前の回答を表示」をクリックすると、過去の利用者の名前などが表示される、と連絡があって発覚しました。

閲覧できたのは、通信販売フォームが開設された2023年12月以来の注文者26人(東京都など県外12人、県内14人)の郵便番号と住所、氏名、メールアドレスです。受付完了メール以外からは見られませんでした。

財団は直ちに設定を修正して閲覧できないようにし、これまでに個人情報流出による被害は確認されていないということです。

担当職員の理解不足が原因で、職員間のダブルチェックも不十分だったとして、今後は複数の職員でテストとチェックを行い、再発防止に努めるとしています。そして、18日付の謝罪文を該当者に速達で送ったほか、電話でも説明とお詫びをするとしています。