社会運動について学べる複数の館内展示企画

そのほかにも多くの展示があります

・靴を脱いでくつろぎながら社会運動の当事者のインタビューが見られるコーナー
(※取材時は1人しか見られなかったが、今後増やしていく予定)

・戦後の日本の社会運動の年表(アイヌ差別、ハンセン病訴訟、#MeToo運動など)

・海外と日本の社会運動の比較

・社会を変えた成功事例の紹介(署名活動やデモなど)

・デモのプラカードの展示と実際に作ってみる体験

・来場者が意見を書くスペース「私が首相になったら」「民主主義って○○かもしれない」

・民主主義に関する書籍

民主主義博物館 館内展示より

「民主主義」を話し合うきっかけの場に

このようにコンパクトながら多くの展示がある民主主義博物館ですが、室橋さんは作った意味をこう話します。

民主主義博物館を手掛けた日本若者協議会の代表理事・室橋祐貴さん
「海外ではそもそもベースとして、まず学校できちんと教育される。子供たちから『ヒューマンライツ』とか『デモクラシー』という言葉がめちゃくちゃ聞かれるんですよね。民主主義国家だから自分たちには社会を変えるパワーがあるみたいなことをすごい主張してきて、だから当たり前に選挙に参加するし、デモとかにも行く。でも日本だとそんなに民主主義っていう言葉だったり人権とか政治っていう言葉があんまり身近じゃないというか、なかなか学校でもこういうのを教えられない。政治に興味を持ち始めるのは、やっぱり子育てが始まって行政との付き合いが出たりとか、社会人になって税金を納めるようになるとか、そういうタイミングが多いと思うんですけど、その時に学べる場所が意外とあるようでない。なのでそういった層が学べる場所にもしていきたいと思っていて、理想的には親子で来てもらったりして、お互いに感想をシェアしたりとか、話し合うきっかけみたいな場にもしてもらえたらなと思っています」

民主主義博物館 館内展示より