気温や湿度が高くなるこれからの時期は細菌による食中毒に警戒が必要です。一方、季節を問わず1年を通して注意が必要な食中毒もあります。それが魚に寄生している「アニサキス」食中毒です。仙台市は、注意を呼びかける動画を作成して公式ユーチューブにアップしています。この動画、リアルで刺激的なのですが、それだけに怖さが伝わる内容となっています。また、医療機関への取材で、試験管で動くアニサキスの動画を入手することもできました。

アニサキスは、長さ2~3センチの白い糸くず状の「寄生虫」です。主にサバ、イカ、アジ、カツオなどの内臓に寄生していて、魚が死んでから時間が経つと内臓から筋肉に移動することで知られています。筋肉は私たちが食べる身の部分。アニサキスが付着している刺身などを食べ、アニサキスが胃壁に入り込むと食中毒を引き起こします。ここ数年、全国的に症例が確認されていて注目されるようになりました。

アニサキスが胃に入り込んだ際、食後30分から12時間ほどで食中毒が発症すると言われています。経験した人は「腹の中を刃物で刺され続けているよう」と話すなど腹部の激しい痛みが特徴で、おう吐などの症状も出ます。
実際にアニサキスは魚の内臓にどのように潜伏しているのでしょうか。仙台市が制作した動画から見ていきます。注意喚起を目的とした動画ですが、内臓系が苦手な人や食事前の閲覧にはくれぐれもご注意ください。