え、どこに?サバの身にもいました

サバの切り身を撮影した画像。いったいどこにアニサキスが潜んでいるのでしょうか。ブラックライトを当ててみると…、アニサキスがいました。身に移動するとさらにわかりづらくなるため、調理する際は、手元を十分に明るくするなどして確認する必要があります。

仙台市制作の動画より

また、動画ではヒラメの身からもアニサキスが検出されていました。今回の仙台市の調査では、サバ6匹の内臓から何と247匹ものアニサキスが、身からは6匹が検出されました。アジ20匹の内臓からは11匹、身からは検出されませんでした。ヒラメ4匹の内臓からは4匹、身からは6匹が検出されました。アニサキスが多く寄生する魚もいれば、ほとんど寄生していない魚もあり個体によって様々だそうです。いずれにせよ、アニサキスが付着した刺身などを食べ、胃や腸に入り込むと食中毒を発症し激痛などを引き起こす恐れがあります。

仙台市制作の動画より

にしやま消化器内科(大阪市)によりますと、アニサキス食中毒は、口から体内に入ったアニサキスが、胃に突き刺さることで発症します。突き刺さったことによる痛みではなく、胃壁とアニサキスに対するアレルギー反応が痛みを引き起こすそうです。ちなみに、にしやま消化器内科の西山院長もアニサキス食中毒になったことがあり、その痛みは経験済みだとか。

にしやま消化器内科HPより

胃の中のアニサキスを取り除くことが最も効果的な治療法で、内視鏡で取り除くと症状はすぐに収まると言います。一方、人によっては、アニサキスが胃に入り込んでも痛みを感じないそうです。なお、アニサキスは体内に入ってから1週間程度で死ぬとのことです。にしやま消化器内科が、生きているアニサキスの動画を提供してくれました。