■専門家「金利上昇への備え必要」

今後、変動金利は上がるのか。鍵を握る日銀の黒田総裁は…


日本銀行 黒田東彦総裁
「2023年、2024年でも物価上昇率が1%台半ばという見通しでありますので、今すぐ金利引き上げとか出口がくるというふうには考えていない」

今すぐ金利を引き上げることはないと発言。
ただ黒田総裁の任期は、来年4月に迫っていることから、次の総裁の判断次第だという見方も出てきています。

ニッセイ基礎研究所の福本氏は、海外のインフレの状況などを踏まえ、こう予測します。


ニッセイ基礎研究所 福本勇樹金融調査室長
「総裁が代わって、来年の後半ぐらいにもしかしたら(低金利政策の見直しが)が来るかもしれないと予想しています」


その上で福本氏は4000万円を借り、35年かけて変動金利で返済する場合、金利が0.5%上昇すると毎月の返済額がおよそ8000円、1%上昇すると1万6000円増えると試算。金利上昇への備えが必要だと話します。

ニッセイ基礎研究所 福本勇樹金融調査室長
「変動金利型についてはリスクがあるので、預貯金で貯めるとか、多少家計を見直していただいて、繰り上げ返済の原資となるような資金を貯めていただくためのバッファ(余裕)の準備を検討していただくのが良いのではないか」