■変動金利上昇は2030年頃?きっかけは“バブル世代の退職”か

小川キャスター:
いつ頃上がるというふうに塩澤さんはご覧になっていますか?
塩澤さん:
私の考えとしては2030年頃というふうに考えています。理由としてはあのバブル世代の退職がきっかけになるかなと思ってるんです。バブル世代は非常に就労者数が多い世代ですので、あの世代が退職すると、一気に労働市場が人手不足になり引き締まると。なので、全産業が賃金が上がる可能性があるんですね。そうなると良い経済のサイクルが回り始めますので、そのタイミングで日銀としては、金融緩和続ける必要はないと判断する可能性というのは十分あるかなと思っています。
小川キャスター:
逆に言うと2030年までは塩澤さんは賃金は上がらないとみてらっしゃる?
塩澤さん:
なかなかそのきっかけというのが難しいかなとは思います。
小川キャスター:
ではこの金利上昇に対しては、私たちはどう備えていけば良いでしょうか?

塩澤さん:
私が考えてるのが貯蓄と運用というところで、例えば元本が3500万円の場合、固定金利と変動金利では毎月の返済額の差額が1.8万円、年間でいうと22万円となります。これをしっかりとまず貯めて、運用に回すということがすごく大事です。変動金利は安いので、その分浪費してもいいというわけではなくて、ちゃんと貯めて運用して、何か起きたときの備えにする。これが非常に大事かなと思います。