高齢者の仕事の「幅を広げる」試み

シルバー人材センターは、自治体や企業、家庭から様々な仕事を引き受け、60歳以上の会員に紹介し、働くことを通じて、健康で生きがいのある生活ができることを目的にしています。
狛江市シルバー人材センターの会員は約850人。
うち3割以上が、80歳を超えているので、一人ひとりの状況によって、紹介できる仕事の幅が限られることもあります。
足腰が痛い、といった会員の身体に負担がかかりにくい仕事として、放課後、子供が集まって来る公園の近くに、市が所有する建物があったこともあり、センター独自の事業として、駄菓子屋を始めたんです。

「シルバー人材センターの敷地にも駄菓子屋の広告が」

この日、店番をしていた会員の女性
「他の仕事も並行してやっています。もうなんか孫がどんどん来るみたいな感じで、かわいいので、嬉しいです。楽しみに来てます。みんなお小遣いの範囲で考えながら買ってますけど、時には『そんなにお金使って大丈夫』とか、『きょうは太っ腹ね』とか言いながら見てます」

この日、店番をしていた会員の男性
「前は違う仕事をしていました。店員みたいなことは初めてやるんです。慣れるまでとにかく一生懸命。体は痛いところ何もないし、ピンピンしてるんで、家でぶらぶらしてるより、こういうところ来て、やってた方がいいですから」

人材センターのダンスサークルに入っているという女性
「ここに来ると、サークルのお仲間と会えますし、子供たちもいろんな子供たちがいるんですよ。私もいまは一人になって、一人で家にいるなら、と思って、ここに来ているんですが、楽しみで、カレンダーに丸つけています」