2つ目の装置 「若い人の相互留学」をシステム化

2つ目の装置は、日韓の学生たちが若いうちに互いを理解するチャンスをたくさんつくること。

【提言 2 日韓版エラスムス(Erasmus)プログラムの創設】
韓国と日本の大学生が1~2学期間、自由に相互留学し、希望する大学で単位を取得しながら学び生活できるシステムを構築する。
戦後、対立していたフランスとドイツは、エラスムスという大学生交流プログラムを通じて相手国への理解を深め、若者にヨーロッパ共同体意識を形成させたことが、EU(欧州連合)への発展につながった。


東西大学・総長張済国さん
「すでに姉妹関係を結んでいる大学もありますが、そうでない大学もたくさんあります。日本で勉強したい人がいれば、このシステムを利用できるようにすること。私自身、小さい時に抱いた日本に対する親しみが今も続いています。だから私は若い時に交流したほうが互いを理解するのに役に立つと思っているんです。これは私の経験から言えることです」

張済国さんはこの2つを今年3月、韓国の国会で議員にも提言した。反応は良かったという。