14歳冬に訪れた試練

中学時代には大分トリニータの育成チームに所属。順風満帆に見えたサッカー人生でしたが、中学2年生の冬、14歳の時に悪性リンパ腫を発症。長い闘病生活が始まりました。

「自分はここで終わるような選手じゃない、絶対プロサッカー選手になってやるんだっていう気持ちだけはむちゃくちゃあって、ポジティブに捉えてました」

「こういう病気の経験をする人って何万人に1人やから、逆に神様に選んでくれたというか、なんかチャンスもらってるんかもなと捉えて、なんか結構前向きにやってました」

闘病中も常に『早くサッカーをしたい』という気持ちで、病院内を歩いたり、握力の筋トレをしたりと、できる限りの努力を続けました。そんな彼を支えたのが、同じチームで切磋琢磨していた岩田選手でした。

「病気してた時もあいつだけ毎日メールをくれてて。当時は『あ、なんかいっつもくれるな』ぐらいやったんですけど、今思ったら、そんなやつあんまいないなと思って、根っからいいやつやなと思いますね」

岩田選手は『体調どう』と毎日聞いてくれたり、学校であったことを教えてくれたりと、彼の闘病生活に寄り添います。