2018年に美容師を辞め、母親が運営していたNPO法人の就労継続支援事業所「夢の里」に入社。障害のある通所者にカブトムシの飼育を任せるようになりました。
「(働いて)5、6年経ちます」
(町田友里香さん)「最初は虫自体が苦手だったので、大丈夫かなという感じだったけど、変に愛着が湧いてくるというか」
半年ほど前から担当する町田友里香さん(32)です。それまでは近くの菓子店などで使う箱折り作業が中心でした。

育てたカブトムシは子どもたちが触れ合えるイベントに活用していて、接客業をしていた経験を生かせると今の仕事にやりがいを感じています。
(町田友里香さん)「子どもならではの質問をしてくれて、そこに応えつつ自分も学ばせてもらっている。子どもたちがカブトムシを通じて、すごく笑顔になってくれるのが、育てて良かったと思う」
県内の就労継続支援事業所の平均賃金は、雇用型の「A型事業所」が月額8万円ほどです。これに対し、自分のペースで働く「B型事業所」は、3割ほどの月額2万6000円ほど。「仕事にやりがいを感じてほしい」と谷さんはカブトムシの事業を通じて通所者の賃金アップを目指しています。
(谷昌樹さん)「B型就労では工賃(賃金)の課題が一番大きい。うちで一番もらう工賃は、A型就労並みにもらう人もいる。単価が良くてしっかり稼いでいけるかを考えながら、工賃の向上を見込めると思って」