■いつ、とは言えないが「必ずどこかで実現する」
ーーシステムの壁と現役議員の壁を越え、ネット投票“実現の可能性”ってどれぐらいあるのでしょうか?
早いか遅いかは別として、必ずどこかで実現すると思っています。在外投票とかやれるところからやってみて、過疎化等で投票所をもう1つ設けるの難しい場所とか、船上の人とか、投票が困難な人たちがまずネットで投票するということは非常に合理的だと思うので、そういうところから始めて、経験を積んで、これできるねって、いつかは実現すると思っていますし後押ししていきたいなと思ってます。
早いか遅いかは別として、必ずどこかで実現すると思っています。在外投票とかやれるところからやってみて、過疎化等で投票所をもう1つ設けるの難しい場所とか、船上の人とか、投票が困難な人たちがまずネットで投票するということは非常に合理的だと思うので、そういうところから始めて、経験を積んで、これできるねって、いつかは実現すると思っていますし後押ししていきたいなと思ってます。

ーーかなり大きな壁があるのに、必ずどこかで実現する、と思うのはなぜですか?
進むときは一気に進むんですよね。私は1期目のときから18歳選挙権の運動を結構やって、永遠に実現しないんじゃないかと思っていたわけですよ。ところが進み始めると、トントンと実現しました。そのときも、“18歳19歳のやつらが軽い気持ちで投票なんかしていいのか”“まだ未成年じゃないか”みたいな議論が結構あったんです。それでなかなか進まなかったんですけど、18歳成人になり、18歳選挙権になり。こんな大きなことが進むわけだから、ネット投票のようないわばテクニカルな話は、本当は難しくないことなんじゃないかなと思うんですね。そういう意味で「いつ」というのは言えないけども、進むときは、あれ?一気に進んじゃったよっていうぐらい、進むんじゃないかなと思います。
進むときは一気に進むんですよね。私は1期目のときから18歳選挙権の運動を結構やって、永遠に実現しないんじゃないかと思っていたわけですよ。ところが進み始めると、トントンと実現しました。そのときも、“18歳19歳のやつらが軽い気持ちで投票なんかしていいのか”“まだ未成年じゃないか”みたいな議論が結構あったんです。それでなかなか進まなかったんですけど、18歳成人になり、18歳選挙権になり。こんな大きなことが進むわけだから、ネット投票のようないわばテクニカルな話は、本当は難しくないことなんじゃないかなと思うんですね。そういう意味で「いつ」というのは言えないけども、進むときは、あれ?一気に進んじゃったよっていうぐらい、進むんじゃないかなと思います。
■ネット投票は政治の側ができる一歩だが・・・
ーーでは、ネット投票はいつか実現するとして、牧原さんが懸念していることは何かありますか?
ネット投票を入れたからといって、民主主義が高まるとか、投票率が高まって日本が良くなるとかってことはあり得ないんです。ネット投票であったとしても、投票する側の人たちにはきちんと政策を踏まえて自分の投票結果がどういうふうに国に影響を与えるのかとか、ちゃんと考えて選挙に行ってもらいたいなと思います。
私も一般人から政治家になってみて初めてわかったことがいくつかあるんですけど、有権者側がちゃんと政策を見て投票を判断するってなると、政治家はちゃんと政策を訴えるようになるんです。だけど、有権者側がそのときのノリとか、あいつは嫌いだからというような理由で投票しようとすれば、ネガティブキャンペーンをしたり、あるいはとにかく目立とうとしたりするというようになる。政治家の行動は最終的には選挙で当選するためにどうしたらいいんだろうというところに由来をするので、もし軽いネット投票が増えちゃうと、軽いTwitterみたいなのが増える、そしてそういう人ばっかり当選する、みたいなふうになってくるので、最後はそこはちゃんと見てほしいなと思います。
日本でちゃんと民主主義を守る、そのために投票率が高まって、有権者側がちゃんと考えて投票に行っていただく、政治もそのために何ができるか、という努力の中にネット投票の導入がある、とこういう流れだと思います。
【プロフィール】
▼牧原秀樹衆議院議員
1971年6月4日生まれ 東京都出身。
政治家のいない家庭で育ち、弁護士を経て2005年初当選。
党青年局長など歴任。若者政策推進議連連盟会長。