日本人の死因の4分の1ががんとされる中、鹿児島大学は14日、最新のがんの治療法などを紹介する公開講座を開きました。
鹿児島大学の遺伝子治療・再生医学の研究室では、ベンチャー企業を立ち上げ、新たながんの治療法の実用化を目指しています。
14日の公開講座では大学院医歯学総合研究科の小戝健一郎教授が、がん細胞だけに感染して増殖し、細胞を破壊する「腫瘍溶解性ウイルス」を使ったがん治療の可能性について紹介しました。
(鹿児島大学大学院 小戝健一郎教授)「どんどん悪くなると抗がん剤は効かなくなるが、(ウイルスは)悪くなればなるほど良く効くというのが従来の技術ではできなかった」
(鹿大・医学部6年)「治療がもっと実用的になれば治る患者も増えてくるので期待」
(高校2年)「もっと技術を進化させて多くの人を救えたら良いと思った」
「腫瘍溶解性ウイルス」を使ったがん治療は、臨床試験などを経て2027年の実用化を目指しているということです。