イスラエルは13日、核関連施設を含むイラン各地の数十か所の軍事施設などを空爆しました。広島での反応を聞きました。
イスラエルによる攻撃は現地時間13日未明に行われました。イランメディアによりますと、中部ナタンズの核関連施設やイラン各地の軍事施設などがイスラエルの攻撃を受けたということです。こうした核関連施設への攻撃による放射能漏れなどは、いまのところ確認されていないということです。
平和公園を訪れた人たちからは、厳しい声が上がりました。
長崎から訪れた人
「ことばが出ないですね…。起きてはいけないことが起きているので。日本としても発信していかないといけないし、止めないといけないと」
広島県被団協・平和学習講師 忍岡妙子さん
「せっかく被ばく80年でノーベル平和賞まで昨年度受賞しましたよね。ちょっとずつでも核兵器をなくそうという気運が広がって来ている、そういう中で、また新たな火種というかおおごとになりそうな、そういうことが引き起こされるというのは本当に情けない。」
名古屋から訪れた人
「信じられないっていうのが一番大きい。自分の子どもや世界の子供が同じような目にあってほしくないと思う。」
一方、被爆者からも怒りの声が上がっています。

広島県被団協 箕牧智之 理事長
「戦争にならないことを願う。第三次世界大戦になるかも分からないくらいの危機じゃないですか」
Qイスラエル・イランに強く言いたいことは
「もうやめなさいと言いたい、もうやめなさい!なにが理由ですか」

広島県被団協 佐久間邦彦 理事長
「核施設を攻撃したということについては許せない。国際世論がやっぱり声を上げていくべきだと思います」
広島県の湯崎知事は、攻撃対象となった核関連施設ならではの危険性をあげ、厳しく批判しました。
湯崎英彦知事
「核関連施設ですから、放射性物質もあるわけで、そこを攻撃して仮に破壊されれば放射性物質が飛散するというようなこともあり得るわけですから、そういった危険もありますし、やはり暴力で何か解決しようというのは、これは厳にやめるべきだと思います」