「踏み絵を踏ませる」

今回の提出は、自民・公明・国民の3党が合意した暫定税率の廃止案が原点にあります。合意をしながらも具体的な動きを見せない与党に対し、立憲民主の野田代表が「踏み絵を踏ませる」と表現したように、野党7党が共同で7月1日開始の暫定税率廃止法案を提出しました。野党が与党に、「何してるの、早くしてくれ」と突きつけた、ということでしょう。
これについて、ジャーナリストの立岩陽一郎氏は、以下のような視点で話しました。
「道路を整備するためのお金は目的税ではないと言っても、基本的にこれを使ってるわけです。高度経済成長のときに造った道路は、今いろんな場所でひずみを生んでいるので、どうするのかという議論や、7党が合意した以上は、そこも考えて答えは欲しいです。いっぽう、今の日本ではあらゆる道路を直して、我々が無駄な工事ではないか?と感じる工事があることもみんなが知っている。だから与党が言う額などにも眉に唾つけて聞かないといけない。本当に必要な道を直すっていうなら、実は1.5兆円もいらないかも知れない。そういう議論が本当は欲しい」(ジャーナリスト・立岩陽一郎氏)
