『ありがたい』『ごまかされない』街のリアルな声

物価高対策として給付金と減税は、どちらが望ましいのでしょうか。商いの町・大阪で聞いてみると、様々な意見が飛び交いました。

『消費税減税はできそうにないから給付金の方が嬉しい』と実現性を踏まえた意見もあり、額としては『3万円くらい欲しい』という人もいました。また『目先は嬉しいが、それよりも子育て支援や社会保障など、他にやるべきことがある』と指摘する声や、『ずっと続けてくれるなら賛成だが、今回だけでは困る』という不安の声も聞かれます。

さらに、『参議院選を控えたあからさまなばらまき』『選挙目当てというのが分かりすぎてあざといな』といった辛辣な意見もありました。

専門家の意見『真っ二つ』に割れる!給付金か減税か

物価高対策としてどちらが効果的なのか専門家の間でも意見が割れています。野村総合研究所のエグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏は、「物価高の結果として、消費が下振れている。こういう短期的なショックに対しては給付金が有効」との考えを示しています。

一方、第一生命経済研究所の首席エコノミストの永濱利廣氏は、「消費減税の方が経済を押し上げる効果が高い」と考えています。街の声も専門家も、意見が割れる理由はどこにあるのでしょうか。