今回のギャラリーにはもう1人のアーティスト、藤井あいさんが出品しています。

藤井あいさん:
「喜んでもらえてすごくうれしかった。カバンを作ることを頑張ろうと思いました」

あいさんは、小物を手がけ、牛乳や豆乳などの紙パックを素材にしています。あいさんは、生まれつき難病のクルーゾン症候群に伴う障害があります。

幼いころから手先が器用で、支援学校の先生の勧めをきっかけに、これまでの2年間でポーチやカバンなど500個の作品を作りました。

紙パックを活かした彼女の作品名は「AIPACK(アイパック)」。販売のための最終チェックは母・未希さんが行います。

母・未希さん:
「自立という意味ですごく不安もありましたが、本人の得意なことを活かせて生活ができればいいなと」

丈夫な生地ときれいな仕上がりの作品。ギャラリー来場者の注目を集め、今では県外にも販路が広がっています。

藤井あいさん:
「縫ったりすることが楽しい。どれぐらい売れるかはわからないけど、丁寧に作る感じで、曲がらないように気をつけたいと思っています」

ぬくもりを届けてくれる2人の作品。アートギャラリーの輪は別府市の旅館やホテルをはじめ、街全体に広がっていきそうです。