2024年2月、青森県の八戸港の防波堤で男性作業員が波にさらわれて海に転落し、死亡した事故で、工事を請け負う建設会社の安全管理や現場管理の担当者3人が、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されました。

業務上過失致死傷の疑いで青森地検八戸支部に書類送検されたのは、工事を受注した建設会社「あおみ建設」の安全管理の統括担当者と、実際に工事を担当した「青木マリーン」の現場監督や作業の指揮をした社員2人のあわせて3人です。

3人は2024年2月、波が高く危険があったのにも関わらず、八戸港の八太郎北防波堤で配管をブロックに固定する作業を行い、波にさらわれた男性作業員1人を死亡させたほか、作業員5人にけがをさせた疑いがもたれています。

八戸海上保安部によりますと、当時、八戸市には波浪警報が出されていて、波の高さは約6mあり、調べに対して3人は、いずれも容疑を認めているということです。

また、八戸労働基準監督署は9日、労働安全衛生法違反の疑いで「青木マリーン」と現場監督をしていた男性を書類送検しました。