■日本初の発見!マクセルアクアパーク品川へ

水族館のSDGsは他にも。やってきたのはマクセルアクアパーク品川です。約350種類、2万点の生き物がいるこの水族館で、実は“日本初”のある発見があったのです。

鈴木福さん
「サンゴ、これもサンゴですね。サンゴがメインでこうやって(展示するのは)あまりないですよね」
このサンゴこそ、日本初。
マクセルアクアパーク品川 野口彩伽さん
「閉鎖的な水槽で人工海水を用いての 産卵というものが日本で初めて成功しました」

サンゴの枝から次々と小さな粒が出てくる減少が、サンゴの産卵なんです。この発見が海を豊かにするのとどう関係があるのでしょうか。
■温暖化で進むサンゴ礁の白化 サンゴを切ってみると…
実はサンゴ礁は魚たちの住処でもあるんです。しかしそれが今、どんどん減少しています。

2021年9月の環境省の調査で、石垣島沖のサンゴ礁全体の92%で白化が進み、このうち17%が死んでいることが分かりました。原因は温暖化です。

マクセルアクアパーク品川は、これに先立ち2021年、沖縄の八重山漁協と協力しあい、サンゴの再生活動を始めました。
鈴木福さん
「サンゴが産卵するのが凄く大変なイメージがある」
マクセルアクアパーク品川 野口さん
「とても苦労していまして、現地の水温に合わせてみたり、照明も現地の日照時間に合わせて設定したり。なるべく自然界の海に合わせたような水槽の環境を作っています」
野口さんが見せてくれたのが、2022年の夏、八重山から運ばれたサンゴ。秋に産卵予定だといいます。肝心の卵が枝の中にあるのか。
産卵前に毎回チェックするそうで、福さんがやってみることに!

鈴木福さん
「もちろんサンゴなんか切ったことないですけど、岩を切ってるみたい…取れた!」
果たして卵はあるのでしょうか?
マクセルアクアパーク品川 野口さん
「オレンジ色の卵が見えますか?」

鈴木福さん
「見え…ないですね」
本来ならオレンジ色の卵があるはずですが、切った断面には確認できず…原因はやはり温暖化です。

マクセルアクアパーク品川 野口さん
「現地(八重山)では高水温が始まってしまっていたので。もともと卵を持つことができていなかった可能性がありまして」
Nスタ
「(卵を)見つけてみたかった?」
鈴木福さん
「もちろん。卵があったら面白いですし。でも逆にそういったお話を聞いて、現状を知ることもできた。これからなんですね」

















